R4館報まっさき 11月号

R4 館報11月
<社会保障制度と負担増>
年金や介護、医療などの社会保障制度で負担の引き上げを検討する国の議論が加速している。その中心となっているのは、高齢者の負担の見直しである。それは、今後、社会保障の財政が急激に厳しくなることが予想されるからである。
 令和7年には、昭和22年から24年の第一次ベビーブームに生まれた「団塊の世代」(約800万人)が全員75歳以上になり、後期高齢者(75歳以上)人口は、約2,180万人にも達する。4~5人に1人が後期高齢者になり、日本は超高齢化社会に突入すると考えられている。
一方、生まれた子供の数・出生数は、昨年81万人余りで、従来の予測(平成29年に実施した推計では86万9千人)を大きく下回った。これによって将来、社会保障を支える現役世代(労働人口)が想定以上に減り続ける可能性が出てきていることである。
 以上のような状況から、国は制度を維持していくため、高齢者の負担を可能な範囲で増やせないか、検討しているのである。
具体的な内容をみると
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R4館報まっさき 10月号

R4 館報10月
<巨大地震に備えて・・・後発地震注意情報>
近い将来の発生の切迫性が指摘されている大規模地震の中に日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震がある。
県は9月20日、日本海溝(特に三陸・日高沖)、千島海溝(特に十勝・根室沖)、震災の震源域と同じ東北地方太平洋沖でマグニチュード(M)9クラスの地震が発生した場合の津波による被害想定を公表した。日本海溝沿いの地震では、死者を県全体で最大7,100人と推計し、6,254人の死者・行方不明者が出た東日本大震災を上回る。ただし、早期避難を徹底すれば犠牲者は8割以上減らせるとも指摘した。大船渡市については死者が最大50人(ただし、東北地方太平洋沖では最大400人)と推計した。
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R4館報まっさき 9月号

R4 館報9月
< ご長寿を祝う>
末崎町の敬老会対象者の皆様、ご長寿おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
 今年こそは敬老会を開催したいと考えておりましたが、新型コロナウイルス、オミクロン株BA・5が猛威を振るい、なかなか収束しないことから差し控えることにいたしました。よって、敬老会対象者の皆様には、昨年同様、お祝いとして記念品(特製バスタオル)、菓子折、名簿をお届けすることにいたしました。ご理解賜りたくお願い申し上げます。
 令和4年度の末崎町の75歳以上の敬老会対象者は963人(男性410人、女性553人)で昨年度より31人増加しております。最高齢者は碁石の大和田ハル子さん103歳です。次いで101歳を迎えられた方々は、峰岸の熊谷トクエさん、小細浦の武田武男さん、門之浜の田畑ミネ子さんです。また、100歳になられたのは、平の村上セツさん、西舘の武田トシ子さんです。
以上100歳以上の方々は6人です。なお、90歳代は、122人、80歳代は497人、75歳から79歳代は338人となっております。あらためて、ご長寿の皆様には、心からお慶び申し上げます。
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R4館報まっさき 8月号

R4 館報8月
< 敬老会は中止>
 地域公民館長会議が8月8日、ふるさとセンターで開催され、令和4年度末崎町敬老会は、感染力の強い新型コロナウイルス「オミクロン株BA.5」が猛威を振るってことから、開催は控えるべきとして「中止する」ことといたしました。
 敬老会は、ご長寿の皆様が一堂に会する場であり、間違っても感染させてはならないとし、感染予防の観点から中止はやむを得ないと判断した次第です。
 ただ、75歳以上のご長寿の皆様には、9月18日に、記念品としてオリジナルバスタオルと菓子折、ご長寿名簿の3点を贈らせていただきます。ご長寿の皆様はじめ町民の皆様には、ご理解とご協力の程お願い申し上げます。
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R4館報まっさき 7月号

R4 館報7月
<オミクロン株「BA・5」の特徴>
7月15日、全国で10万3311人の新型コロナウイルス感染者が確認された。感染者が10万人超えるのは2月8日以来で、過去2番目の多さである。流行「第7波」の勢いに歯止めがかからない状況である。この急拡大しているウイルスはオミクロン株の「BA.5」といわれる。8月中にはほぼ100%「BA.5」に置き換わるのではないかともいわれている。「BA.5」の感染力、症状、ワクチン効果に係るNHKの資料によれば、つぎのとおりである。
東京都内の感染状況を分析した国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は6月30日、再拡大の要因を4つ挙げた。それは、①暑さ(冷房で換気が悪い)②人出(接触機会が増加している)③免疫(感染あるいはワクチン接種しているが免疫の効果低下の人が増加している)④変異(オミクロン株BA.5に置き換わっている)である。「BA.5」はオミクロン株の一種で、2022年2月に南アフリカで確認された後5月以降、欧米を中心に広がっている。WHO(世界保健機関)によると、6月中旬の段階では、世界で検出される新型コロナウイルス全体の40%ほどを占めているという。また、アメリカの疾病対策センターによると、7月2日現在、アメリカで新たに報告された新型コロナウイルスの感染者のうち、オミクロン株の「BA.5」の割合は53.6%となっており、感染の増加に影響していると考えられている。
さらに、イギリスの保健当局の6月24日の発表によると、「BA.5」は、それまで主流であった「BA.2」と比べて、35.1%速く広がっているとみられているというのである。 続きを読む


R4館報まっさき 6月号

R4 館報6月
<よい眠りとはその2>
前号に続き、日本睡眠医学協会理事長大谷憲先生が話されていることを紹介します。
午後10時から午前2時に最も再生が進む
人間は、人生の3分の1を眠って過ごす。なぜ3分の1も睡眠をとらなければならないのか。それは、体、特に脳の細胞の再生に大きく関わっているからである。
人間の活動の中でも特に中心的な役割を果たす脳は、激しくエネルギーを消耗する。また、脳細胞は目を覚ましている時は勿論、眠っている時にも活動している。
その脳細胞が再生されるためには、脳はゆっくり休息をとらなければならない。そのため、長い睡眠時間が必要になるのである。
脳下垂体から分泌されるホルモンの一種に成長ホルモンというのがある。これは、人間の成長や細胞の再生を促す大切な役割を担っている。
主に、睡眠中に分泌され、午後10時から午前2時にかけて最も活発に分泌されることがわかっている。就寝時間が遅いと、十分に成長ホルモンの恩恵が得られないことになる。
再生の鍵を握るのは成長ホルモン
成長ホルモンというと「子どもの成長に必要なもの」と思ってしまいがちであるが、そんなことはない。大人にとっても非常に重要な役割を担っている。
今まで、脳細胞は一度完成すると、細胞は入れ替わらないと考えられてきたが、それが大人になっても、脳細胞が成長していることがわかってきた。つまり、大人の脳が成長していくためにも、成長ホルモンが必要なのである。
 さらに、成長ホルモンは、肝臓に働きかけることにより軟骨細胞を増殖させるソフトメジンCという物質を分泌させ、骨の成長を促すとともにタンパク質の合成を促し、心臓などさまざまな臓器や機関の発育にも関わっている。また、それだけでなく、脳に働きかけ、脂肪の分解促進、タンパク質の合成促進、糖質、骨、水分、ミネラルなどの代謝を調節し、体が常に一定の状態に保たれるようにバランスをとる役目も果たしている。 続きを読む


R4館報まっさき 5月号

R4 館報5月
<空飛ぶクルマ>
未来の乗り物と思われてきた「空飛ぶクルマ」の実用化が、いよいよ秒読み段階に入ってきたといわれている。渋滞で混雑する道を避け、空飛ぶクルマで目的地まで一飛びで行く。そんな世界が間もなく現実なものになろうとしているのだ。
慶応義塾大学大学院付属システムデザイン・マネジメント研究所顧問の中野冠先生は、空飛ぶクルマが実用化されると、私たちの社会は大きく変わる。国はすでに政策協議を始めている。国土交通省は、交通ルールや離着陸場の整備規則の検討を始め、経済産業省は新産業の勃興を期待してサポート体制を整えようとしている。企業もバッテリーなどの技術革新に挑み、空飛ぶクルマを使った新事業の検討も始まっている。人々の生活が変わり、便利になる半面、騒音問題などが発生するので、実用化の前に住民の理解を高めておくことが重要だともいっている。
世界の空飛ぶクルマの開発状況は、アメリカ、ドイツ、中国が進んでいる。韓国もアメリカ在住の研究者を呼び戻して開発を進めている。空飛ぶクルマは、無人ドローンとともに軍事技術に近いためアメリカや中国などでは国が援助しているので、技術開発が猛スピードで進んでいる。世界では三百から四百社の企業が開発競争を繰り広げ、すでに多くの企業が試験飛行に成功し、投資家から資金を集めて上場している企業もある。ところが日本は投資家からの資金援助が少なく開発が遅れているという。
日本のベンチャー企業が開発しているのは、諸外国と違って、1~2人乗りの小型のもので離着陸にも場所をとらない小回りのきくものである。2025年に開催される「大阪・関西万博」では、会場内で空飛ぶクルマを飛ばす計画を立てているので体験できるであろう。 続きを読む


R4館報まっさき 4月号

R4 館報4月
新型コロナウイルスの感染経路
岩手においても、新型コロナウイルスの感染者が4月13日431人、14日は432人と2日連続で430人を超えるなど依然として高い状態が続いている。しかも教育・保育施設でクラスターが発生している。県は、4月16日の新規感染者は357人であった。うちクラスター(感染者集団)関連は85人、過去の患者との接触歴があるのは173人、感染経路不明は99人と発表した。この感染経路不明者(28%)、一体どこで感染したか、わからないという人達である。いま猛威を振るっているオミクロン株、どんどん置き換わり感染力を高めているだけに、その原因が気になっていたところである。それがどこで、どのようにして感染しているか少し見えてきたように思える。
それは、3月28日の国立感染症研究所のホームページに「新型コロナウイルスの感染経路について」と題した記事が公表された。その中で、感染経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを吸い込むこと。(エアロゾル感染)②ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着すること。(飛沫感染)③ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で露出した粘膜を触ること。(接触感染)であるとしている。 続きを読む


R4館報まっさき 3月号

R4 館報3月
<津波から身を守る心得>
 16日午後11時36分、マグニチュード7.4(震度6強)の地震が発生した。震源は福島県沖、深さ57㎞。東日本大震災以来の大きな地震で沿岸地方住民を大変な恐怖に陥れた。その中で安堵したのは東京電力福島原子力発電所において放射線量に大きな影響を及ぼす事故は発生しなかったことと、大津波が襲来しなかったことである。
11日には東日本大震災から11年となり、コロナ禍の中であるが各地で追悼式が行われ、末崎町中森にある麟祥寺でも午後1時から東日本大震災物故者追善供養が執り行われた。あの日から11年経ったが今も当時の悲惨な光景が目に浮かぶ。特にも大切な人を失った人にとっては、いまも昨日のことのように感じていると思っている。
 今後このような災害にならないように11年前の経験を生かし一人の犠牲者も出さない防災に努めなければならない。
そのためには、住民一人ひとりが津波で大切な命を失わないために、適切な避難行動をとることが重要である。あらためて、その避難に当たって心得ておくべき基本的事項を列挙してみたい。これは筆者が幼少期、祖父から地震が発生するたび聞かされたことであり、今なお、脳裏に焼き付いているものである。ご参考にして頂ければ幸いである。 続きを読む


R4館報まっさき 2月号

R4 館報2月
細浦漁港防潮完成間近(フラップゲート式)
日本初、世界初ともいわれるフラップゲート式防潮堤の完成がまぢかとなった。すでに基本的な工事は終了し、あとは、つぎの試験を実施するのみとなった。
・安全周知設備試験放送:2月28日午後2時から午後4時までに実施される。
・遠隔制御試験:3月2日に県庁からフラップゲートの浮上のボタンを押して衛星で細浦漁港防潮堤のゲートを浮上させる試験である。
この2つの試験で問題がなければ、県の最終検査と事務手続きを経て供用開始となる(予定は3月末)。 続きを読む