金野靖彦 酔仙酒造 会長 講演

【映像視聴可】
金野靖彦氏「気仙に学ぶ!」講演会
災害と復興計画・これから醸成したいこと・ライフワーク

日 時:2014年1月11日(土) 18:30〜20:00
講 師:金野靖彦氏 (酔仙酒造 会長)
場 所:まっさきふるさとセンター 2F会議室

「災害と復興計画・これから醸成したいこと・ライフワーク」 (89分59秒)



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 活性原酒「雪っこ」で知られる酔仙酒造は、1944年9月26日創業の老舗ですが、2011年3月11日の東日本大震災の発生で、海岸から2キロも離れた場所に位置していたにも拘らず、瓦礫まじりの大津波によって木造4階建ての倉庫を含む全ての建物が水面下に沈み、壊滅・流失し、57名の従業員のうち7名が死亡する甚大な被害を受けました。しかし、被災4日目で復興を宣言し、震災後わずか半年で新しいお酒の醸造を開始し、わずか1年5ヶ月で新工場の建設を成し遂げました。

 金野会長は、「復興のシンボル」とも言われるほど短期間で復興を遂げたその理由を、素早い決断とステークホルダーからの支援だと説明されます。
2014年1月 金野靖彦氏 講演 取締役会を開く間もない程素早い決断が、その後の賃金や建設資材の高騰前の契約締結を可能とし、建設会社の確保を可能としました。また、同業他社からは製造設備の提供がありましたし、国税庁との関係では酒税法対応、銀行とは融資面で、そしてお得意先様は再建後の購買と、全てのステークホルダーに支えられ、被災直後に抱いていた欺瞞が感謝に変わっていったとのことです。

 そして、地元スーパーの株式会社マイヤでは、お握り10,000個、「かもめの玉子」で有名なさいとう製菓株式会社では菓子250,000個を現場の判断で被災者に提供した例も示され、どのよな場面にどう行動するべきか日常からの意識向上と人間力が重要だと説明されました。

2014年1月 金野靖彦氏 講演 美しい国日本に誇りを持ち、豊かな自然が育んだ食文化と神事と共に生活に根付いてきた酒の奥深い意義を知り、この世の全てに感謝しつつ杯を傾ける夜になりました。

記 葛西 章広


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