西館の祭りは世代を越えて 熊野神社式年五年祭の記録

43世帯中38世帯が被害を受けた西館地区の復興に向けて
「西館の祭りは世代を越えて 熊野神社式年五年祭の記録」を発行

西舘の祭りは世代を越えて 「東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド」助成事業として西館公民館(大和田東江館長)では昨年(独)国立文化財機構東京文化財研究所無形文化財遺産部の監修のにより「西館の祭りは世代を越えて 熊野神社式年五年祭の記録」(A4版48P)を500部制作し、10月末に発行した。
 製作スタッフは大和田東江さん、村上征一さん、及川宗夫さん。写真提供は西舘地区の武田貞一さん、武田隆さん、伊藤駿さん(宇都宮大学大学院)、今石みぎわさん(東京文化財研究所)、川島秀一さん(東北大学)、俵木悟さん(成城大学)、森本孝さん(漁村研究家)。古写真のデジタル化協力は前川十之朗さんおよび東京文化財研究所。
 構成は、1)平成24年熊野神社大祭の記録(準備〜奉納〜行列/御旅所〜海上渡御〜/行列〜舞納め〜カサコシ、2)小さな神様たちの舞 西館子ども七福神、3)ぼくたち、わたしたちの七福神、3)七福神の由来を語る、4)思い出写真貼の4部からなるっている。平成25年10月28日に本番を迎えた熊野神社式年五年大祭を記録したカラーページが美しい。また、昭和23年旧暦9月14日の祭りの宿、武田家宅で撮影された集合写真(モノクロ)には、頭に手ぬぐいを巻いた幼少期の大和田東江さんの姿もありました。
 制作事務局の及川宗夫さんによると、記念誌は1冊1000円で頒布しており、集まったお金は平成28年度の完成を目指して計画中の西館公民館の建設費に充てる、とのこと。なお、東京文化財研究所では、この記念誌とは別にこの間、調査・研究、資料収集してきた碁石地域の古くからの生活、暮らしの様子をまとめた「地域誌」も25年度事業で制作しており、年度末には完成の見込み。
 記念誌の入手をご希望の方は制作事務局の及川宗夫さん(090−1499−5989)まで。

記 丸山 修


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