館報 まっさき 5月号

H27 館報5月

急がれる被災跡地の利活用

大船渡市は東日本大震災による被災跡地の利活用について、住民の提言を踏まえた方 針と実現化方策づくりへのスケジュールを今年3月末までとしていたが、「時間をかけて話し合いを」という声に応じ、大船渡(地の森、下船渡)、末崎(細浦、小河原、泊里)、赤崎については、本年度末までに方向性を固めると見直した。
  末崎町の現段階での被災跡地の利活用の方向性(案)は、つぎのとおりである。細浦地 区は、長源寺参道を挟んで、商店街と公園(または多目的広場)を設ける。碁石地区(泊里)は①多目的広場を設ける。②防潮堤を活用した避難路の整備を望む。小河原地区については、中央地区で何度も話し合われたが方向性が見出されず、現在白紙の状態である。これまで、安全で安心して暮らせる住みよい、新たなまちづくりをするため、各地区とも被災跡地利用について何度も協議し検討してきたが、理想から後退せざるを得なくなった大きな要因は、土地問題である。市では防災集団移転事業に係る方、災害公営住宅に入居する方の被災跡地は市で買い上げるが他は買わないとした。そのことによって、目的にかなうようなまとまった土地にならない。虫食い状態になっているところは極力換地をお願いしてまとまった 土地にして利活用したいとしているが、容易ではない。 
  さらに、5月12日に国(復興庁)は平成28~32年度の復興予算基本方針を発表し、復 旧復興事業にかかる自治体負担を実質ゼロとする集中復興期間は延長せず、被災者支援 やインフラ復旧、高台移転等の基幹的事業を除いては、自治体にも一定の財政負担を求めるとした。当然被災跡地の利活用に係る費用も削減されかねない。遅れれば遅れるほど厳しくなるとの声も聞かれる。
  それだけに、早急に被災跡地の利活用の方向性を決めなければならない。


「デジタル公民館まっさき」5月活動の詳細

5月30日東京より活動スタッフ12名でうかがいますので、まっさき・大船渡の皆さまよろしくお願いします。

まっさきに学ぶ!「まちおもいトーク」&「情報交流会・懇談会」

日時:5月30日(土) 18:00~開場・受付 18:30~20:30

会場:末崎地区公民館(ふるさとセンター) 2階会議室

企画趣旨

今回の「まっさきに学ぶ!」は、若手・現役世代のリーダーの志田さんと被災者であり市議会議員でもある滝田さんのまっさき在住者2名にご登場いただき、熱く、まっさきを語っっていただく「まちおもいトーク」を計画しました。お二人のお話と意見交換、情報交流の場、そして27年度活動と28年度以降の道筋を描くきっかけにできればと思っています。これまでのデジタル公民館活動参加者の方、フェイスブックやブログされている方、地域情報発信に関心のある方、どんな活動なのか知りたい方など、ぜひ参加いただければ幸いです。

 

まちおもいトーク・語り部

志田 仁さん(大船渡市市民活動支援センター:碁石在住)

・まちづくり、起業、市民力づくり等を市民活動支援センター の 取り組み

・大船渡市から見たまっさき・ごいしのポジションと潜在的な価値

・現役世代の思いと将来への課題

滝田松男さん(大船渡市市議会議員・平林仮設在住)

・細浦地区の被災前・今・これから ・被災者であり議員であること

・まっさきの復興と地域創生の課題

その他 デジタル公民館まっさきサイトなどまっさきの地域情報発信サイト、FB、ブログ等の紹介など。

まっさきにまなぶ! 視察研修会

日時:5月31日(日)

7:00~8:30  細浦地区 第1回朝市/細浦駅界隈/細浦漁港/高台移転地等(予定)   13:30~16:00 碁石地区/中央地区(予定)

活動スタッフはレンタカー2台で移動の予定

なお、5月30日(土)13:30~16:00

①パソコンよろず相談:2階会議室

②まっさき竹とんぼグループ 夏休みものづくり教室打ち合わせ:研修室

5月31日(日) 9:00~12:00 パソコンよろず相談 2階会議室

を計画していますので、ふるってご参加ください。

 


27年度「デジタル公民館まっさき」活動 第1回 5月30日(土)―31日(日)実施します

大船渡市「デジタル公民館まっさき」運営協議会(主な構成団体:一般財団法人高度映像情報センター・霞が関ナレッジスクエア/大船渡市末崎地区公民館・ふるさとセンター/大船渡市教育委員会ほか)では、平成27年度の「学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業」(復興庁・文科省)の採択をいただき、GWあけより活動スタッフの参加者募集をスタートしました。首都圏からの活動スタッフ8人程度(学生、現役世代、シニアの男女など)を募集してます。地域コミュニティづくりとICT活用支援に関心のある方等、よろしくお願いします。活動概要は以下のとおりです。

30日(土)13:30~16:00 PC・ネットよろず相談(地域の方々のICTを活用した楽しみ&つな がりづくりを支援する活動)

30日(土)18:30~20:30 地域情報発信者・関係者交流会(まちおもいの語り部、地域の情報発信者、地域の方々、活動スタッフ等の交流会・懇談会)

31日(日)9:00~12:00 PC・ネットよろず相談(地域の方々のICTを活用した楽しみ&つな がりづくりを支援する活動)

31日(日) 13:00~16:00 復興へ向けたまちづくり現地視察研修会(碁石地区・細浦地区・中央地区等)

活動スタッフ募集案内は霞が関ナレッジスクエサイトを参照ください。地域の方でいっしょに活動してみたい方はお電話もしくはeメールでご連絡ください。

募集サイト http://www.kk2.ne.jp/kk2/biz01/msk104.html/

問合わせ先 霞が関ナレッジスクエア 電話03‐3288‐1921  eメールドレス: kk2toiawase@avcc.or.jp


碁石浜に2014年11月オープン お食事処「羅・萌衣瑠」

3月15日閉店後訪問しお話を聞けなかったこともあって、4月29日のランチは碁石浜のお食事処「羅・萌衣瑠」と決めていた。お店に入 P4292717ると碁石丸時代からのおなじみさん、日頃市からきた幼馴染さんら二組がランチ中。何にしようか迷ったが「磯ラーメン」(800円)を注文。海藻やイカ、ホタテなどの具が充実していて、スープは磯系のさっぱり味で、旨味もあり、とてもうまかった。黒船の秋刀魚だしラーメン、熊谷の坦々麺につづいて、羅・萌衣瑠の磯ラーメンもお勧めだ。ご飯ものではホタテ丼もお勧めとか。 ご主人の大和田初男さん(64歳)(昨年4月から碁石公民館館長)と東京から嫁に来たというパートナーの照子さん(66歳)、菊池則子さん

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と、この日知人が釣り上げたおすそわけの「かじか」を話の肴にしばし懇談。この魚は三陸・気仙地方では“カツか“と発音する。小骨は多いがうまい、普通、流通ルートに乗らないので、漁師や地元の人のみ愛好している逸品か。この日も店の料理で出すのではなく、自分たちの夕飯の煮物にするため捌きはじめたところ

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でした。ゴツイ顔をして皮がつるつる剥けるのが通称“恵比寿かじか”。細身のほうはかじかでも別の種類とか。   恵比寿かじかは自宅で行う婚礼などで、2匹頭を並べて飾らる風習もある。照子さんが嫁に来て初男さんの家で祝言をあげた時も、迎い酒、祝い謡、カツかのお頭飾りなどの祝福を受けという。 旧民宿の「碁士丸」の母屋は明治9年に気仙大工の手で建てられた。明治三陸大津波(明治29年6月15日)、昭和三陸

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大津波(昭和8年3月3日)、チリ地震大津波(昭和35年5月23日)では流されなかったが、今回の東日本大震災では、民宿の建物ともども津波で土台から浮いて流された。 店舗の隣で、棟年月日、建築主、棟梁名が書かれ、棟木に取り付られていた「棟上げ」を見せていただいた。ひとつは明治9年に棟上げたときのもの、もう一つは屋根を萱から瓦に変えた昭和26年のものでした。 さて、心

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機一転、昨年11月にオープンした。店名は照子さんが知人からヒントをもらい字画の多い「羅・萌衣瑠」と命名。これはフランス語のla mer(ラ・メール:海)から来ており、海とともにあった暮らしの記憶、思いを込めたネーミング。 敷地内には保存庫にも使われていた戦時中の防空壕や民宿の庭づくり投入された立派な松、巨石、碇、スクリュー、マストなどが点在している。南側の丘を上がると崖になっていて、眼下に浜が見える。地震で地盤が沈下したため、いまは崖を降りるのは危険。開口のときにはまつも、ふのり、ひじきなど磯物も採れるそうだ。

(記:丸山 修)
P3151538*営業時間:10:30~16:00 (定休日は特に設けていないが通院日は休日としている)

*電話 0192‐29-2112P4292701 P4292721 P4292706