【映像視聴可】
「まっさきに学ぶ!」講演会
祖父の思いと碁石の未来を描く
“海さんぽ物語”
日 時:2014年1月12日(日) 14:00〜15:00
講 師:大和田弘樹氏
(海鮮の宿ごいし荘別邸 海さんぽ 常務)
場 所:まっさきふるさとセンター 1F和室
「祖父の思いと碁石の未来を描く“海さんぽ物語”」(46分09秒)
末崎町碁石海岸「ごいし荘別邸 海さんぽ」の常務である大和田弘樹さんの講演会が、1月12日に「まっさき ふるさとセンター」にて開催されました。
昭和40年代のレジャーブーム。末崎にも多くの民宿が開業、その内の一軒が、常務である大和田弘樹さんのおじいさんが開いた「ごいし荘」。おじいさんの人の良さから多くのお客さんに愛され、また朝早くから夜遅くまで働いている姿を子供のころから見て、手伝いたいという思いを募らせてきたそうです。そして、宿を継ぐべく調理師の資格を取り、小さなカウンターでお客さんの目の前で寿司や料理を振る舞えるような宿を目指していたとのことです。
しかし、あの震災が起こり、すべてが流されてしまいました。それでも常連客がわざわざ訪ねに来てくれたことなどから、悩みながらも宿の再建へと踏み出されました。津波対策で8m高くしての建て直し。そして、昨年の12月9日に「海さんぽ」として再オープン。宿の名前を変えたのは、津波にはあったけれども、また海に散歩に来てほしいという願いからといいます。
現在は、良い宿を作るために様々な工夫を凝らしています。部屋名を「穴通り磯」など付近の名所から、サービス面でもお客様に尽くすという意味を込めて食堂を「魚(とと)の女房」(大船渡の昔話)と命名されたそうです。それでもまだ2割程の完成度と言います。ストイックに、先代のおじいさんを追いかけていく日々はこれからも続きます。
会場からは、末永く碁石の街づくりを進めていく貴重な人材として、無理をせずほどほどに頑張ってくださいとのエールが飛びました。私も日々進化していく「海さんぽ」に、今後も期待していきたいと思います。
記 上村 貴広
海鮮の宿ごいし荘別邸 海さんぽ
平成25年12月9日 新築再開
大船渡市末崎町字大豆沢46-1
Tel: 0192-29-3170
海さんぽホームページ:http://www.umisanpo.jp/