H31館報まっさき 4月号

H31 館報4月
「シーサイドパーク細浦」完成
 大船渡市当局は細浦地区の被災跡地利用として多目的広場「シーサイドパーク細浦」(末崎町字内田)の建設を進めてきたが、このほどようやく完成し、市より指定管理者である細浦地区再生協議会(会長岩脇晶)へ広場の鍵が渡された。細浦地区再生協議会では、完成を祝い、「シーサイドパーク細浦」のオープニングセレモニーを4月28日当地で開催する。

 この広場の名称については、細浦地区再生協議会は、この地は古くから海(Sea)の恩恵を受けて発展してきた地域であり、海に近い(Side)ところに広場(Park)を整備したこと。さらに、この地区を昔から細浦と称してきたことから「シーサイドパーク細浦」と命名した。
 東日本大震災後、細浦地区のまちづくりについて、船河原、峰岸、内田、細浦、神坂、中野の六地域公民館長はじめ役員が神坂公民館に集まり話し合い、千葉大学大学院准教授の齋藤雪彦氏の協力のもと細浦地区再生協議会を立ち上げた。
 はじめに、取り組んだのは、朝市である。震災後、食料品や日用品等歩いて行って買い物できる所がなくなった。一番困ったのは高齢者である。バスで遠くまで買い物に行かねばならない。一般の地域住民にとっても買い物しながら会話し交流を深めることができなくなった。それでは心の復興にもならない。賑わいを取り戻そうということで「細浦復興朝市」を始めた。朝市は細浦地域だけでなく他の地域からも訪れ新たな出会いも生まれた。一瞬かもしれないが心が和める場となった。
 さらに他の被災跡地にも目が向けられ、それぞれの地をどう利活用するのが望ましいのか、話し合った。千葉大学の齋藤先生から色々提案頂き、市当局の考えも伺いながら、内田地域に多目的広場を造ることにした。以前から子供の遊び場や人々の憩いの場となる公園がなかったことから、公園風多目的広場にした。デザインは齋藤先生がし、それをもとに細浦地区再生協議会で何度も話し合い、市に要望して設計して頂いた。ここまでたどり着くまでには多くの方々のご協力をいただいた。感謝申し上げたいと細浦地区再生協議会の関係者は言う。
 特に岩脇晶細浦地区再生協議会長は、「賑わいの再生を願い朝市をやってきた。今度はシーサイドパーク細浦ができ、多くの人たちがふれあい交流することで、新たな地域コミュニティが構築されることを期待したい」と話していた。


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