R1館報まっさき 7月号

R1 館報7月
サロン勉強会開催
 末崎地区助け合い協議会は、6月24日、ふるさとセンターにおいて、各地域公民館より館長、婦人部または健康づくり推進員の皆さんを対象に、高齢者が地域において元気に、かつ安心して暮らせるよう、住民と交流しながら、より良い人間関係を築いていく「サロン」の開催と運営について、大船渡市社会福祉協議会生活福祉課係長伊藤勉氏を講師に招き勉強会を開催した。

 同氏は、はじめにサロンは「気軽に・無理なく・楽しく実践」をモットーにすべきと話された。サロンとは、身近な地域の人たちが集い、一緒に楽しい時間を過ごす気軽な「たまり場」のことだ。大船渡市内には、80を超えるサロンがあり、様々な場所で月1回のペースで開催されている。もともと高齢者を対象に広がったサロンだが、対象を決めない複合型のサロンへと広がりを見せている。
 それでは、サロンはどういう役割を担っているのか。その効果と運営上のポイントについて、次のように列挙した。
1.サロンの効果は、主につぎ の3点である。
(1)高齢者の健康づくり(認知症予防、体力減退予防、ストレス解消等)、生きがいづくり(好きな裁縫や絵手紙などの趣味や料理を作って皆に喜んでもらえる等)
(2)地域のつながり再構築(地域の人々と交流することによって人間関係がよりよくなる)
(3)安否確認の場(近所の困っている人の見守りになる)
2.サロン開催の流れと運営上のポイント
(1)仲間集め
参加者は役職にこだわらないこと。世話焼きさんがいると良い。口コミでサロン開催を伝える。
(2)対象者の設定
 地域のニーズによる。高齢者だけでなく、子供たちに声をかけるときは、夏・冬休みに。
(3)会場探し
  歩いて集まれる所が望ましい。継続して実施できる所が望ましい。
(4)活動内容を決める
  とにかく楽しめればいい。楽しむこと。メニューにこだわりすぎない。毎回変えない。
(5)開催回数
  月1回だと待っている状態。毎週だと開催する側が負担になる。初めから無理な設定はしない。
(6)活動費の確保
  接待型にならないように1回につき100円程度出してもらう方がよい。自分で作ったものを持ち寄る方がよい。また、色々な機関からの支援もあるので相談してほしい。
(7)参加者の募集
  チラシや回覧板もあるが、口コミがよい。知っている人から誘われると参加率が高くなる。
など、具体的事例をあげながら、わかりやすく説明された。
最後に、各地域とも開催しながら、その地域にあったサロンにしていけばいい。人は集めることはできるが、どう進めればいいか等、心配なときは、社会福祉協議会の生活支援相談員がお手伝いしますので遠慮なく声をかけてくださいとのことでした。
実に有意義な勉強会になった。早々に各地域においてサロンが開催されることを期待したい。


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