H29館報まっさき 7月

H29 館報7月
末崎中の統合はどうなる?
末崎地区公民館は7月13日、ふるさとセンターで末崎中学校の統合にかかわる懇談会を開催した。参加者は末崎町振興会の代議員である地域公民館長、各種団体の代表者、市議会議員、末崎中学校校長、PTA会長・副会長。小学校関係は当日PTAの会議があり副会長1名の参加であった。 市教育委員会は、少子化により年々生徒数の減少が進んでいる状況に鑑み、複式学級(2つ以上の学年を1つに編成した学級)を行っている学校、または行わざるを得ないことが予想される学校。さらに集団活動や部活動等の教育活動に支障をきたす学校にあっては、統合を進めるとしている。末崎中学校もその対象になっており大船渡中学校との統合案を示している。

 統合のメリットとしては、教員の定数は学級数によって決まることから、学級数が多くなれば、教員数も多く配置されるので、専門の免許をもった教師による質の高い教育が受けられること。子供の個性の伸長から部活動の選択肢が多くなること。子供達が集団の中で、多様な考えに触れ、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することを通じて思考力や表現力、判断力、問題解決能力が育まれることや社会性や規範意識も身につくなどが挙げられる。
懇談会においては、
(1)子供たちに望ましい教育を受けさすためには、どうあればよいか。
(2)大船渡中学校と統合するとすれば、どのような形がのぞましいか。の2点について、話し合
われた。
第1の望ましい教育を受けさすためには、どうあればよいか。については「統合もやむを得ない」
とした。それは、前述の統合のメリットを考えてのことである。
第2の大船渡中学校と統合するとすれば、どのような形が望ましいか。については、「対等統合であるべきであり、魅力ある新たな学校を作るという考えでやるべきである」とした。
・吸収統合では、生徒がかわいそう。生徒は小さくなり居場所がなくなる。そんな統合であってはならない。
・どうしても小さい学校から大きい学校に行くと子供たちは萎縮してしまう。そうならないよう配慮してほしい。という保護者の強い意見が多かった。さらに統合問題に関して、
つぎの意見が出された。
① 将来を考えて、学区も見直し、市全体で2校位にするなどの施策が必要ではないか。
② 前沢町では、7つあった中学校を1校にした、部活動においても大きな成果を収めている。
③7月7日の小中学校のPTAに対する市教委の説明会では、どのような意見がでたのか。
④小中学校のPTAだけでなく、保育園のPTAも含めた話し合いも必要である。
⑤大船渡中学校への通学路は道幅が狭く急坂であり、冬季は大変危険である。改善できるのか。
⑥末崎中学校の校舎を活用する考えはないのか、学ぶ環境は優れていると思うが。
⑦5月の大船渡中学校での説明会では、どのようなことが話し合われたのか。参加者も少なく、末崎とは温度差があるように思うが。
⑧統合の時期をいつにするか、早く決めてほしい。
⑨末崎中学校の特色ある教育は継承させたい。
⑩統合する場合は3~5年、部活動などの交流をしてからの方がよい。
⑪学校は教育を行う施設であるだけでなく、コミュニティにおける重要な役目を担っているので、なんとか末崎中学校を残してほしい。
⑫学校は都市計画の上からも考えるべきであるが、市は末崎町をどのようなまちにするのか示していない。それらも示されての統合なら納得する。
⑬綾里中と赤崎中、吉浜中と越喜来中との統合はどうなっているか。
⑭陸前高田市の気仙中と第一中との統合のあり方はどのように進めたのか。などである。
今後は保育園、小学校、中学校の話し合いの状況を伺いながら末崎町振興会代議員を中心とした懇談会を開き、より細部にわたって検討することとした。


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