ふれあいキッズデー 2015年2月活動報告

大船渡市「デジタル公民館まっさき」 2月 土曜日等子ども活動
桃の節句 雛祭りを楽しもう

2日 時:2月21日(土)
13:30~15:00
会 場:ハネウェル居場所ハウス
参加者:子ども6名、
父兄他大人約20名、
おたすけ隊+居場所ハウス
スタッフ5名、
協議会企画・運営委員
6名、合計36名

大船渡市「デジタル公民館まっさき」運営協議会は2月21日居場所ハウスにて「ふれあいキッズデー」を開催。「おひなさま」を行った。児童達とその家族は、居場所ハウスに集うおばあちゃんらと共にひな祭りを楽しんだ。 「うれしいひな祭り」をバックミュージックとして流した後、子供たちはおばあちゃんたちの協力を得ながらおひなさまを飾った。私は箱の中に一年間眠っていたおひなさまを取り出す役目。「みなさん、お待ちですよ、お目醒ましてね」、そんな思いをこめてお顔を包んでいる薄い紙を一つずつ解き、そっと畳の上に立たせると、それを女の子がそおっと取り上げ、ひな段に飾る。おひなさまを直に手にとる時の真剣なまなざしのなかにうきうきした喜びが伝わってくるのが何ともほほえましく、嬉しかった。
ぼんぼりに明かりを灯し、桃の花を飾って完成。まさに ♪あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花 ♪♪ である。実は居場所ハウスには、この日の七段飾りを行う前に、もう一つの七段飾りと、近隣の方々からお借りした土製の古雛が飾られてあった。「高田人形」という。その高田人形の持ち主の方(84歳)から、70年も昔に買っていただいた雛のお話を聞いた。小学校に入ったころより、姉妹別々に毎年一つずつ買って貰ったのだという。成程、古雛の足の裏を見ると鉛筆だろうか、幼い文字で名前が記されている。古雛たちは誰かの手作りであろうが、その作者を伝えていない。それでよいのだ。女の子の親の愛を受け入れて、年々の思いを新たに語りかけられてきた雛たちにとっては、この鉛筆書きの名こそ、この人形に最もふさわしいのであろう。
もうおひと方からは、ひな人形の由来、心、雛の扱い方などの話を聞く。ひな祭りは女の子が「正しく美しく優しく育つように」との願いが込められたもの、というお話が印象的だった。
地域のお二方からお話を聞き、より内容の濃いキッズデーになった。この他、「ひなまつりにおひなさまをかざるわけ」の絵本の紹介、「うれしいひな祭り」の合唱。また、白酒に見立てたカルピス、ひなあられをいただいて終了。
この気仙地方においても、こどもの幸せを願う親の心を保ちつつ時代と共にその姿、祭りを変えてきた新旧のおひなさまを、この居場所ハウスにて同時に見聞きできた幸せを思う。この日の「おひなさま」を子供たちはきっと心の片隅にでも残してくれたに違いない。
なお、居場所ハウスでの行事は、多くの人々のご協力があってこそできる。雛段は、仕事に忙しい時間を差し繰って作ったであろう昔の家々の男たちの姿を忍ばせながら、前日二人の青年が一心に組み立ててくれた。おたすけ隊の方々が、その上にきれいに緋の毛氈を敷いてくれた。そして何より大切な雛を貸して下さり、飾らせてくださった三人の方、そして一緒に行事を盛り上げて愉しんでくださった多くの皆様、心から感謝申し上げます。

(文・写真 菊池則子)

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●語り部 平野ツルヨさん(高田人形について)
紀室瑞子さん(雛祭りの由来について)
●協力者:おたすけ隊 大和田和子、志田愛子、志田アイ子、
ひな壇組立 田中康裕、来渡ハウス 桑野祐一
古雛借用  平野ツルヨ、平野徳一、佐藤フミ子
●企画・運営:大和田恵美子、熊谷君子、菊池則子、近藤均、菊池耕士、丸山修


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