碁石浜に2014年11月オープン お食事処「羅・萌衣瑠」

3月15日閉店後訪問しお話を聞けなかったこともあって、4月29日のランチは碁石浜のお食事処「羅・萌衣瑠」と決めていた。お店に入 P4292717ると碁石丸時代からのおなじみさん、日頃市からきた幼馴染さんら二組がランチ中。何にしようか迷ったが「磯ラーメン」(800円)を注文。海藻やイカ、ホタテなどの具が充実していて、スープは磯系のさっぱり味で、旨味もあり、とてもうまかった。黒船の秋刀魚だしラーメン、熊谷の坦々麺につづいて、羅・萌衣瑠の磯ラーメンもお勧めだ。ご飯ものではホタテ丼もお勧めとか。 ご主人の大和田初男さん(64歳)(昨年4月から碁石公民館館長)と東京から嫁に来たというパートナーの照子さん(66歳)、菊池則子さん

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と、この日知人が釣り上げたおすそわけの「かじか」を話の肴にしばし懇談。この魚は三陸・気仙地方では“カツか“と発音する。小骨は多いがうまい、普通、流通ルートに乗らないので、漁師や地元の人のみ愛好している逸品か。この日も店の料理で出すのではなく、自分たちの夕飯の煮物にするため捌きはじめたところ

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でした。ゴツイ顔をして皮がつるつる剥けるのが通称“恵比寿かじか”。細身のほうはかじかでも別の種類とか。   恵比寿かじかは自宅で行う婚礼などで、2匹頭を並べて飾らる風習もある。照子さんが嫁に来て初男さんの家で祝言をあげた時も、迎い酒、祝い謡、カツかのお頭飾りなどの祝福を受けという。 旧民宿の「碁士丸」の母屋は明治9年に気仙大工の手で建てられた。明治三陸大津波(明治29年6月15日)、昭和三陸

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大津波(昭和8年3月3日)、チリ地震大津波(昭和35年5月23日)では流されなかったが、今回の東日本大震災では、民宿の建物ともども津波で土台から浮いて流された。 店舗の隣で、棟年月日、建築主、棟梁名が書かれ、棟木に取り付られていた「棟上げ」を見せていただいた。ひとつは明治9年に棟上げたときのもの、もう一つは屋根を萱から瓦に変えた昭和26年のものでした。 さて、心

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機一転、昨年11月にオープンした。店名は照子さんが知人からヒントをもらい字画の多い「羅・萌衣瑠」と命名。これはフランス語のla mer(ラ・メール:海)から来ており、海とともにあった暮らしの記憶、思いを込めたネーミング。 敷地内には保存庫にも使われていた戦時中の防空壕や民宿の庭づくり投入された立派な松、巨石、碇、スクリュー、マストなどが点在している。南側の丘を上がると崖になっていて、眼下に浜が見える。地震で地盤が沈下したため、いまは崖を降りるのは危険。開口のときにはまつも、ふのり、ひじきなど磯物も採れるそうだ。

(記:丸山 修)
P3151538*営業時間:10:30~16:00 (定休日は特に設けていないが通院日は休日としている)

*電話 0192‐29-2112P4292701 P4292721 P4292706


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