大船渡市「デジタル公民館まっさき」会長

大船渡市末崎地区公民館 会長
紀室浩
『末崎地区公民館、改め 末崎まちづくり協議会に』   
 
これまで末崎町では、末崎町がよりよく発展するよう諸課題の解決を図る「末崎振興会」と社会教育法に基づき、町民のために、教育、学術及び文化に関する各種事業を行う「末崎地区公民館」が存在し、役割を分けて事業を推進してきました。しかし、現在、人口の減少と少子高齢化が進んでいることから、市から持続可能なまちづくりをするように求められ、末崎町ではまちづくり検討委員会を組織し検討を行った結果、「末崎振興会」と「末崎地区公民館」を合わせ、新たに「末崎まちづくり協議会」を設立することになりました。
私はこの度、まちづくり協議会の会長を仰せつかった神坂の紀室浩と申します。
末崎まちづくり協議会は町内の住民が安心して心豊かに住み続けられるように課題解決を図るとともに、町民の教養の向上と健康の増進を図り、生活文化の振興と社会福祉の増進に寄与することを目的としています。
私の末崎自慢は、碁石を中心とした観光です。特にお勧めは、碁石地区復興まちづくり協議会が管理している「中尊寺蓮」と碁石海岸の「ヤマユリの群生」です。
中尊寺蓮は、昭和25年に平泉中尊寺金色堂内の藤原氏のご遺体4体の学術調査が行われた際に4代泰衡の首桶から80粒ほどの蓮の種が発見され、それを栽培し、平成5年にようやく発芽に成功して平成10年にはついに開花させるに至ったものです。この貴重な蓮を平成25年に東日本大震災被災地復興のシンボルとして碁石地区復興まちづくり協議会が中尊寺から株分けをしていただき、培養、増殖に努め、田んぼに移植しました。この歴史のある、きれいな蓮の花を観ることが私の楽しみです。 
私が碁石のヤマユリを初めて見たのは、当時勤務していた末崎小学校の小中合同地域奉仕作業がきっかけでした。夏休みの最初の土曜日に設定され、初夏の朝の爽やかな空気の中で行うものです。私の担当の碁石地区は碁石海岸のごみ拾い。一生懸命探してもごみは一切見つからず。観光客のマナーがよいのか、他の誰かがきれいにしてくれたのかはわかりませんが。ごみのない碁石海岸に咲き誇るユリの花、花、花・・・。本当に見事でした。
今年は、蓮もユリもそれぞれ単独で岩手日報の記事に載りましたが、両方を一度に見られる時期が7月下旬。特に最終週が最高です。蓮は午前中にしか開花しないので、午前中に中尊寺蓮を観てその5分後には、ユリの群生を観ることができます。 
穴通し磯を通る遊覧船も迫力抜群。意外に楽しめます。
どうぞ皆さん、末崎町に遊びに来てください。
