泊里に民宿「吉十郎屋」を起業

民宿「吉十郎屋」取材記事 2012年10月、三陸碁石海岸泊里に民宿 吉十郎屋がオープンしました。オープンしたのは泊里地域公民館(津波で全壊)の館長でもある熊谷芳弘さん美代子さんのご夫婦。民宿の母屋は土台部分を残して津波で全壊した自宅を気仙大工さんに依頼して独力で再建。特長は気仙建築による和風民宿ならではの落ち着いた雰囲気と元々地域の素材を活かした給食サービス(小中学校)に従事していた美代子さんの手料理によるおふくろの味。越喜来・崎浜から取り寄る新鮮な魚介類も堪能できるとのこと。

 “吉十郎屋”はこの地域の各家が持っている先祖から受け継いだ屋号で、“きっちろうや”と発音する。ご主人のひいおじいさんが音吉、その娘でおばあさんが吉、その息子で芳弘さんのお父さんが吉衛門と、代々名前に“吉”がつく。

吉十郎屋 東日本震災大震災の前はご主人は農協の職員(定年退職後は公民館長等地域の世話役を兼任)、奥さんは給食センターの職員。したがって民宿の経営は、いわばサラリーマンからの新規起業にあたる。ご主人はもっか民宿経営に必要な経理担当ということで、パソコンと経理の学習に挑戦中。奥さんはもちまえの手料理に磨きをかけている。
          (文 丸山 修)

宿泊費:1泊2食付き6500円、素泊まり4000円。
    (冬季は部屋当たり1泊500円の暖房費がプラス)
施 設:洋室ツインルーム× 2、和室8畳×2 最大宿泊者数14名
その他:バスルーム(ユニットバス)、シャワーボックス、インターネット接続可
予 約・お問い合わせ:電 話 0192-29-3385
          FAX 0192-29-4383
住 所:大船渡市末崎町字中森45
     「民宿 吉十郎屋」の青い看板が目印。

熊谷芳弘さん美代子さんご夫婦
熊谷芳弘さん美代子さんのご夫婦

詳細【PDF】


泊里に民宿「吉十郎屋」を起業” への1件のコメント

  1. セカンドライフを、生産的な(地域課題に応える)活動にしようとする意欲に感動します。これは3.11が無ければ、こうならなかったのかもしれません。被災地にこうお言う面でも、都会のシニアは学ばねばならないと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です