細浦漁港の作業場訪問

宝運丸 細川周一さんご夫婦の牡蠣剝き作業を取材

場 所:細浦漁港
日 時:10月13日 10:00~11:00
 前回の「ネット社会と地域の暮らし」(9月1日19:00~21:00)にご夫婦で参加いただいた「北浜わかめ組合 虹の会」の組合長、細川周一さんの作業場を訪問、牡蠣剝き作業を見学させていただいた。
 前日お電話したところ、作業時間は“午前4時頃からお昼ごろまで”。場所は“細浦漁港の仮設でプレハブ作業場”と、奥様から見学・取材のOKをいただいた。

 午前10時頃作業場に到着すると、実をとられた殻が入ったプラスチック籠が10ケースほど小屋の外に積んであり、作業の進展具合をうかがわせた。籠には「報運丸」の屋号が記されていた。
 この日は約10キロの牡蠣を剥いて、東京築地市場へ出荷するとのことでした。牡蠣剝き作業は、夜中の3時頃までに、まず、養殖場で牡蠣が絡みついてロープを筏から引き上げて船に回収する。その後、船を港に移動し、夜明け前の4時~5時頃にかけて、船から籠に牡蠣殻を回収して作業場に運ぶ。その後は一つ一つ殻を開け、実を剥きとる。見ていると殻を開け実を切り取り、牡蠣をポールにあけるのに1個あたりの作業時間は大体10秒程度か。中には殻が複数くっ付いているものがあり、叩いてはがしている。また、時々ムラサキ貝(計上はフランスのムール貝に似ている)もくっ付いている。
 現在、築地市場の牡蠣相場を聞くと“大きいサイズがキロ当たり45,,000円~40,000円と以前の2倍から2.5倍に上がっている(小さいサイズはキロ当たり11,500円程度)ので、ありがたい。津波で海がきれいになったためか、牡蠣の品質が以前より良くなった。海は変わった”と、細川さん。
 なお、この作業場は大船渡市が中小企業基盤整備機構の仮設施設整備事業に申請して建設されたもので、1棟に6作業場、2棟で12作業場がある。この日、牡蠣剝きなどの作業をしていたのは2事業者で、まだまだ、養殖事業者の復興は緒についたばかりのようだ。
 「北浜わかめ組合 虹の会」のサポータ・支援金(一口一万円)募集事業は、引き続き募集活動中とのことでした。ご関心のある方はぜひ下記サイトをご参照ください。
http://www.niji-wakame.com/
(文 丸山 修)

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