この日は、9時から同地域食生活推進員の紀室亜紀子さんと尾形慶子さんの指導のもと、いつもの70代メンバーが本日のメニューである、カキごはん、ケンチン汁、豆腐と鮭の和風ロール煮、ヒジキと切干大根の酢の物の4種類の調理を開始した。
9時30分に未来かなえ機構メンバーやサポートセンターおたすけ、大船渡市担当者など、13名の方々が来館。 食事作りと並行して、80代の高齢者達が参集したところで、配布された気仙甚句の歌詞をみながら歌ったり、未来かなえ機構の安部事務局長が、28年度4月から本格稼働予定の未来かなえネットについての説明。
「未来かなえネット」があるとどう便利になるか、参加するとどんなメリットがあるか、参加するにはどうしたらいいか、申込書の書き方の説明を聞き、富士ソフトによる「筋トレ・脳トレ」ロボット「パルロ」と一緒に体操し、緊張をほぐした。
続いて気仙ボケ一座のメンバーが財布を失くしたボケのおばあさん役を熱演し、参加者一同は爆笑したり、頷いたりなごやかな雰囲気の中で認知症、特に認知症の人をどう理解するかが介護のポイントであることなどを学んだ。
正午には、ここから食事つくりメンバーも加わり、未来かなえ機構のメンバー合せて35名が紀室亜紀子さんのあいさつの後、認知症によい、とされるメニューを賞味しながら会食を楽しんだ。
お茶っこタイムでは、未来かなえ機構のメンバーが「小細浦では、特別なきまりがないのに、自然に「見守り隊」などの活動が行われていると聞く。他の地域ではこうした集まりにも人集めが大変であるが、このようにまとまりのある地域の秘訣は何なのだろうか」と問いかけられたが、「先に立つ人が人望があるから」とか「めくじらを立てる人もいないから」とかと答えていた。昔から代々、地域住民がそうしてきたとしか言いようがないのかも知れない。しかし自分が思う。上記に加えて、3.11津波で公民館が全壊した。公民館が喪われた、ということはどんなに心もとないことであったか、それぞれが痛感し、公民館が再建されたとき、その嬉しさ、また皆で集い合える、心を寄せあえる、みなそういう思いが強いのではないか・・・と。
とても盛り上がった高齢者ふれあい「お茶っこの会」、13時で終了し中高年女子力で後片付け、次回は2月ごろ、手芸をしようということにし全員散会した。
データ
- 主 催
- 大船渡市食生活改善推進員団体連絡協議会末崎支部小細浦部会 5名
(尾形慶子 紀室亜紀子 村上タマ子 村上和子 村上ミハル) - 共 催
- 一般社団法人 未来かなえ機構 介護力強化事業部会
(担当理事・幹事:内出幸美、三浦和士、熊谷君子) - スケジュール
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- 9:00 食生活推進員の指導で女子力メンバーが食事づくり開始
- 10:30 未来かなえ機構 安部白道事務局長らによる未来かなえネットと参加者メリット、参加方法等の説明
富士ソフトの筋トレ・脳トレロボット「パルロ」と一緒に体操
気仙ボケ一座メンバーによる寸劇と認知症介護のポイントの学習 - 12:00 会食・お茶っ子タイム。
全員で認知症に良いとされるメニューを会食
未来かなえ機構・三浦和士介護力強化部担当理事による懇談
- 参加者
- 35名(参加内訳は以下のとおり)
- 小細浦地域内高齢者(80歳代) 11人
- 小細浦女子力高齢者(70歳代) 6人
- 小細浦食生活改善推進員 5人
- 未来かなえ機構介護力強化事業部会メンバー等 13人
- メニュー
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- カキごはん
(材料:米、牡蠣、人参、海苔、みつば、等) - けんちん汁
(材料:大根、人参、じゃがいも、ごぼう、干しシイタケ、つきこん、豚肉、油揚げ、凍み豆腐、豆腐、ネギ、椿油等) - 豆腐と鮭の和風ロール煮
(材料:豆腐、鮭、シメジ、油揚げ、細ネギ等) - ひじきと切干大根の酢の物
(材料:ひじき、切干大根、カニカマ、きゅうり等)
- カキごはん
(文・写真 菊池則子)