小学生を対象とした、ふれあいキッズデー「夏休みものづくり教室」を9日(日)ハネウェル居場所ハウスを会場に開催した。
当日、酷暑は一段落。気温28度、湿度78%と絶好の工作日和。13時の開始時間を前に、キッズデーを楽しみにしていた子どもたちや、夏休みで里帰りしていた親子、おばあちゃんとお孫さんなどが集まり、総勢50名以上の児童や保護者で賑わった。
児童らは夏休みの工作づくりとして竹細工のカブトムシ、使用済み牛乳パックやお菓子の空き箱を再利用したのエコトンボ(とまりとんぼ)、おしぼり一枚と輪ゴムのみで作るトトロやワンちゃん、うさちゃんの手芸品を完成させた。
この催しは、物づくりの機会が少なくなっていることや、親子、祖父母との協同作業により、物づくりの楽しさを体験することを主眼に、居場所ハウスを運営するNPO法人“居場所”創造プロジェクトと大船渡市「デジタル公民館まっさき」運営協議会が共催で取り組んだ。
子どもたちは最初、手芸とエコトンボのグループに分かれて、手芸は末崎地区サポートセンター「おたすけ」の吉田節子さん他3名の方々から、エコトンボは「どこ竹@武蔵野三鷹まっさきグループ」代表の村上正吉さんがそれぞれ指導。その後、全員で竹細工によるカブトムシづくりに挑戦。1人1個ずつ予め準備したカブトムシの胴体に足や角、目玉を瞬間接着剤でつけて完成させた。
集まった児童は3歳ごろから6年生までと幅広く、低学年の児はおばあちゃんやお父さん、お母さんに手伝ってもらう場面も。高学年はさすが村上講師手書きの「昆虫(カブトムシ、クワガタ)の作り方」を見ながら真剣に取り組んでいた。竹の細い枝を利用した「足」と「角」の先を尖らせ、長さをそろえて、胴体の穴に取り付ける作業が、細かな手仕事だけに根気が入る。どこ竹@まっさきグループの精鋭7名全員で、子どもたち一人一人に、アドバイス、指導した。
参加者の中には、福岡県から父親の実家であるまっさきに遊びにきていた兄弟も。大阪や名古屋、東京からの夏休みを利用して祖父母のいる田舎へ来られた児童もいて、久しぶりに顔合わせるママさんの姿も。「よい思いでづくりができました」と付き添いでこられたおばあちゃんも嬉しそうに話していた。児童や保護者は完成した作品を手に15時過ぎ、家路についた。
参加者、スタッフともけがや熱中症もなく無事終了した。参加いただいたみなさん、お手伝いいただいたスタッフ・関係者のみなさん、ありがとうございました。
(文:菊池則子/写真:菊池則子・丸山 修)
データ
- 主催:
- 大船渡市「デジタル公民館まっさき」運営協議会/NPO法人“居場所創造プロジェクト
- 協力:
- どこ竹@武蔵野三鷹・まっさきグループ/末崎地区サポートセンター「おたすけ」
- 会場:
- ハネウェル居場所ハウス
- 日時:
- 8月9日(日)13:00~15:30
- 参加者:
- 児童・幼児 約30名、保護者15名、見学・支援者など 15名
- 講師:虫づくり
- 村上正吉さん(どこ竹@武蔵野三鷹 まっさきグループ代表)
サポータ:藤原武雄さん、滝田良弘さん、高橋一年さん、羽根川弘道さん、澤下 隆さん、村上義三さん - 講師:手芸
- 吉田節子さん(末崎地区サポートセンター「おたすけ」職員)
サポータ:佐藤フミ子さん、志田愛子さん、平野カツ子さん(居場所ハウスおたすけ隊) - 企画運営:
- 鈴木軍平さん(NPO法人“居場所”創造プロジェクト理事/大船渡市「デジタル公民館まっさき」運営協議会委員)菊池則子さん、熊谷君子さん、近藤均さん、丸山(以上、大船渡市「デジタル公民館まっさき」運営協議会委員)