近藤均館長がデジタル公民館と居場所ハウスの活動を発表

「支援を受けての復興まちづくりについて」
2014-12-03 管内公民館職員等研修会平成26年度「管内公民館職員等研修会」(沿岸南部会場)で近藤均館長がデジタル公民館と居場所ハウスの活動を発表

主 催 岩手県教育委員会
主 管 岩手県立生涯学習推進センター
    ・沿岸南部教育事務所
日 時 2014年12月3日(水) 13:00~16:00
会 場 大船渡地区合同庁舎4階会議室

 12月3日、大船渡地区合同庁舎において、岩手県教委・県立生涯学習推進センター主催の標記研修会が開催され、末崎地区公民館の近藤均館長が、地域人材活用の取組を内容とした事例発表を行った。
 この研修会には、管内公民館職員等が約30名ほど出席。事例発表は、末崎地区公民館近藤館長と、ユースみやっこベース代表理事早川輝氏の2名。コーディネーターは、後に講演もされた東北大学大学院教育研究科准教授 石井山竜平氏でした。

 近藤館長の事例発表は、「支援を受けての復興まちづくりについて」と題し、外部団体から支援をいただいての「デジタル公民館まっさき」と第2公民館としての活動拠点「居場所ハウス」の二つにしぼり、パワーポイントでデジタル公民館のネット環境、PCネットよろず相談、気仙に学ぶ!竹とんぼグループの活動、土曜日こども活動等々、また居場所ハウスの運営・活動等、沢山の映像を提供しながら簡潔に温かくすすめられた。
 参加者からは、素晴らしい活動である旨の感想や「従来の地域公民館と第2の公民館とする「居場所ハウス」両方を、どううまく活かしながらやっていくのか」という質問もあった。
 
2014-12-03 管内公民館職員等研修会 ユースみやっこベース早川氏は、「みやこと育つ」こども・若者の成長の場と機会を地域社会とともに創り提供する、という団体の目的、活動について発表された。特に高校生にしぼり、商店街の空き店舗を利用して作った若者が集まる場所としての「みやっこハウス」の内容も素晴らしかった。
 事例発表野のコーディネーターをつとめられた石井山准教授の講演は、「公民館事業からの地域活性化」と題し、専門的な講演内容でありながら、社会教育の根本的な考え方等、主婦の私にもわかりやすく、事例も豊富で感銘深いものだった。

 最後には「震災から3年が経過した今でも被災地は厳しい現実にあるが、決してあきらめてはいけない。諦めない意志と学習と行動をもって試行錯誤を経ながらでも、災害の教訓を導き出す過程である今を、被災地から発信し続けること、それを学び続けること、その循環の継続こそが大事」という内容で結ばれた。
 ばたばた動き回っている日常から抜け出て、こうした研修会で学び、高齢者なりに社会参加ということを考えるのも大事なことなのかも知れない。なにより残性を生きていくこれからの自分自身のために。と、ちょっぴり刺激をいただいた一日でした。近藤館長さんお疲れ様でした。ご一緒してくださった古賀久恵さん、本当にありがとうございました。
 この日に感謝!
      (文・写真 菊池 則子)
 
 
 
<会場からの意見・質疑>
公民館用に当てがわれた事業費内だけでやっていくのではなく外部資金を集めて行っているのが凄い!
震災後にネットワークをこれだけ駆使しているところは他にはない
今後の運営資金の目処は?
  公民館は従来の運営資金
  デジタル公民館活動は来期の予算は未定
  居場所は2015、2016年度は未定だが2017年度は厚生労働省から何らかのお金がおりる筈。
居場所ハウスを作るまでにワークショップを行っているなど、NGOからの知恵が活かされている
新しい取り組みを維持して行く後継者はいるのか?
  公民館は、後継者はいない。正直言って色々なことをやり過ぎしまったと思うこともある。こんなに多くのことをやらなければならないと思ったら後継者がみつからないかもしれない。
  居場所ハウスは、人が育ち他の人に預けられるようになった。
  デジタル公民館は東京とのつながりもあるので予算がなくなったからと言って、切ることはできない。地域の人たちに取り組み(仕組みも含めて?)理解してもらうことが必要だと考えている。
      (報告 古賀久恵)


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