2014年8月20日 館報まっさき

2013-04-22館報まっさき 第237号 平成26年8月20日

・末崎町敬老会開催
・道路新設工事関係者説明会終わる
★いやしの集い
★デジタル公民館まっさき活動
 ◇第2回『ごいし民俗誌』勉強会
 ◇絆づくりと地域を守る消防団
 ◇デジタル公民館情報発信勉強会・PCネットよろず相談
★霞が関ナレッジスクエアからのライブ中継
 ◇4人でお届けする素敵なハーモニー
・末崎の風土散策(26)~アメリカ人形について~


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末崎町敬老会開催
 末崎地区公民館主催の敬老会を左記のとおり開催します。
  日 時 9月14日(日)
      10時~12時
  会 場 末崎中学校体育館
 今年度、75歳以上の町内該当者は866人(男355、女511)で昨年より54人多くなっています。そのうち、今年度75歳の方は71人です。
 また、95~100歳の方が30人(男5、女25)おられますし、101歳以上の方も女性2人おられます。
 敬老会を有意義な会にしたいと思っていますが毎年同じような内容で終わっています。地域公民館長会議で開催内容等検討しますが、町民の方々からも提言をお願いします。
 当日出席の高齢者の方に楽しんでいただける余興など計画中です。協力いただける方がおられましたら末崎地区公民館に5日までにご連絡ください。

道路新設工事関係者説明会終わる
 県土木センターで事業計画をした船河原・平間の地権者など関係者に対する事業計画説明会が7日で終わりました。
 今後は、関係者・説明会欠席者の方に個々に説明をして要望を聞き、変更できる箇所があれば若干変更し、最終計画を提示し、理解を得られた箇所から工事着工に向けて測量を開始することになるようです。
 県では、27年度に船河原から峯岸地区間の工事を着工し、協力の得られた区間も工区を分けて順次工事を始め、30年度には全区間完成し利用開始させたいということです。
 碁石線の工事計画も進められており、部分着工が期待されます。

お知らせ
★いやしの集い
 期 日 9月10日(水)
     9月24日(水)
 時 間 13時~16時
 場 所 ふるさとセンター
 内 容 つばきブローチづくり
※裁縫道具を持参してください。

★デジタル公民館まっさき活動
◇第2回『ごいし民俗誌』勉強会
 碁石地区の民俗・風土をまとめた冊子「ごいし民俗誌」(東京文化財研究所)を題材に勉強会を行います。
 日 時 9月1日(月)
     13時30分~16時
 講 師 俵木悟
     (東京文化財研究所・成城大学)

◇絆づくりと地域を守る消防団
 防災専門講師と末崎地区消防団との意見交換・勉強会を行います。また、他地域の消防団の活動紹介や心と体のトレーニングを通じて、防災体質について考えます。
 日 時 9月1日(月)
     18時30分~21時
 講 師 鎌田修広
     (株タフジャパン代表)

◇デジタル公民館情報発信勉強会・PCネットよろず相談
 公民館ウェーブサイトづくりを勉強します。また、パソコンの使い方からインターネットまで、お困りごとにスタッフが個別に対応する、よろず相談も行います。
 日 時 9月2日(火)
     9時~12時
     13時~16時
会場はいずれもふるさとセンターです

★霞が関ナレッジスクエアからのライブ中継
◇4人でお届けする素敵なハーモニー
 様々な愛をテーマに、ミュージカルナンバー・スタンダードジャズ・ポップスより名曲をセレクトしました。どうぞお楽しみください!
 日 時 9月19日(金)19時~
 出 演 安倍三博
     岡村麻未
     建畠慶子
     長谷川大祐
 場 所 ふるさとセンター

末崎の風土散策(26)
~アメリカ人形について~

 昭和2年(1927)「世界の平和は子どもから」を提唱するアメリカの親日家で宣教師のシドニー・ルイス・キューリック氏から、日米友好の絆として青い目の人形が送られ、末崎小学校にも寄贈されている。学校では昭和2年4月8日の午後、全校の児童が、それぞれの人形を持ち寄り盛大な歓迎会を開き、終わってからは人形が持参したお土産として、児童全員にお菓子を与えて喜び合ったようです。
 この人形は眠り人形で抱き起こすと大きな青い目をパッチリ開き、呼べば「ママー」と声を出す可愛い人形であった。贈られた日本親善「人形大使」の意図は、明治20年頃からアメリカに移民した日本人が低賃金でも良く働いたので、その結果アメリカ人の仕事を奪ったことになり、これが基因となって日本人を排除する「排日論」に進んできたことを憂いた、親日家宣教師のシドニー・ルイス・キューリック氏が、これを解消する一助にと人形に親善の意を託す目的で、アメリカ各州に呼びかけ、これに賛同した人達によって12,739体の人形が集まり、日本の「ひな祭」の習慣に因んで3月3日に間に合うよう太平洋を渡り「友情の親善大使」が実現したのであった。この海を渡った人形は全国に配布され、岩手県には263体(09、7、22岩手日報)が幼稚園(9)、小学校(254)に迎えられている。その後90年近い過去のうちにはいろいろ災害があり、太平洋戦争突入時には「敵国人形」として壊したり、焼いたりとほとんどが棄却されて現在残されているのは、全国で216体、岩手県では18体(10、4、2岩手日報)、気仙地域では気仙小学校の1体だけで津波に濡れたが金庫に保管されて残り、現在は県立博物館に保管されている。

末崎小学校にある 佐々木石衛寄贈の人形

末崎小学校にある
佐々木石衛寄贈の人形

 さて、日本でも海を渡った「日米を結ぶ使者」に対する答礼として、1道3府43県、6大都市、樺太、台湾、朝鮮、関東州それに皇室御下賜(1)と呼応して58体が集められ、この日本人形に各県名を付け、岩手県では鈴蘭の花にちなんで「岩手鈴子」と呼名して、アメリカに贈っている。今でも岩手鈴子の人形はアメリカマサチューセッツ州スプリングフィールド市博物館に綺麗な振り袖姿の状態で保管されている。なお人形の代金は当時1体350円で資金は各学校の1銭募金で賄われている。

※昭和2年3月30日付け岩手日報の人形配布表には米崎小学校が2度記載されているが、1校は末崎小学校の誤りと考えられる。
 また「末崎小学校百年のあゆみ」(昭和49年12月20日発行)に「昭和初年、日米親善のためにアメリカから贈られたねむり人形」として、人形の写真が載っているが、末崎小学校には現存しておらず、これは誤りである。現在の人形は小河原の故佐々木石衛さんが昭和31年3月8日寄贈したものである。石衛さんは元辰馬汽船(株)の外国航路の船員で当時末崎の小中学校等に多くの教材、運動具、ピアノ等を寄贈しておられる。(聖)

詳細【PDF】


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