「居場所ハウス」一周年記念感謝祭

「居場所ハウス」一周年記念感謝祭・被災者復興支援交流
　　～笑顔で楽しくにぎやかに～
日　時　平成26年7月13日（日）10：00～15：00
場　所　「居場所ハウス」及び駐車場

　昨年6月13日に開所した「居場所ハウス」一周年記念感謝祭・被災者復興支援交流会は、７月13日、同所で催された。末崎町内の集落や仮設住宅団地を回る無料シャトルバスも運行され、近隣地域の子供から高齢者まで多世代が集い、町内外からも詰めかけるなど、300名近くの来場者でにぎわった。
　感謝祭は、同ハウスを運営する「居場所」創造プロジェクトの会員らが、同ハウスが一周年を迎えるにあたって、これまでの感謝の意味と震災から４年目を迎える被災者が一日も早く復興するようにと企画。カリタスジャパン大船渡ベース、ハビタット・フォー・ヒューマニティ、社会福祉法人大洋会、地域のスタッフらがボランティアとして参加した。
　オープニングで餅まきを行ったあと、当町出身のシンガーソングライター・濱守栄子さんがオリジナル曲で若々しい歌声を響かせた。『奇跡』の歌では「皆さんとの只今の出会いも奇跡であり、奇跡に感謝を」とトーク。手話を交えながら歌った。小細浦在住の華扇流しらさぎ会・会主の母娘が新舞踊「アジアの海賊」などを披露。そのあでやかさで観客をうっとりさせた。ヨシキさんのスプレーアートも、アッという間に神秘的な宇宙空間が描かれ、この末崎に新しい芸術が披露された。キッチンカーによる「たこ丼」、ホタテ炭火焼き、フランクフルト、焼きそば、焼き鳥、流しそうめん、かき氷などを格安で販売する食べ物コーナー、地元新鮮野菜等を直売するコーナーに多くの人垣ができた。
　「笑顔で楽しくにぎやかに」をモットーに催された当イベント。仲良し同士でかき氷を食べながらおしゃべりをしている子どもたち、お茶っこを楽しむばあちゃんたち。久しぶりの出会いに弾けた沢山の笑顔。多世代間の交流が生まれ、盛会裡のうちに終了した。
　このイベントを通して、「誰もが気軽に立ち寄れて、思い思いに過ごせる地元の「居場所」としてこれからも大いに親しまれてもらいたいものだ。
（文・菊池　則子）