10月13日 津波で全壊した小細浦公民館が再建

神坂、小河原、内田に続く地域公民館再建事業

小細浦公民館 3.11の津波で全壊流失の後、大船渡市の「被災した地域公民館再建事業」により4月より再建に着手していた末崎町小細浦公民館(館長:尾形三昭さん 71歳)が9月14日に竣工。その後、住民たちにより内部整備が行われていたが、10月13日(日)関係者・住民ら80名が集まり落成祝賀会が執り行われた。

小細浦公民館 式典に先立って公民館前の広場では、小細浦地区でも取り組んでいる「権現様」の「祝い舞」が披露された。小細浦の「権現様」は、神坂熊野神社の五年祭で奉納するほか毎年1月1日に小細浦内の各戸を回り、悪魔払いの舞を行っている。

 また、落成祝賀会では、大船渡市の今野洋二教育長、NPO法人国境なき子どもたちの守谷季美枝専務理事、末崎町を代表して末崎地区公民館の近藤均館長が祝辞を述べた。

小細浦公民館 尾形館長によると「小細浦地区は77世帯のうち40世帯余が被災し、死者(不明者含む)は3名出した。しかし大部分の方は自力再建を目指している。山岸仮設など仮設住宅居住者が8世帯おられ、いずれも高台集団移転を希望されており、移転終了後の地区の世帯数は65〜66世帯の見込み」という。

 末崎地区で被災した8地域公民館のうち建物が再建されたのは、神坂公民館、内田公民館(コンテハウス)、小河原公民館(コンテナハウス)に続いて小細浦公民館が4館目となった。

<小細浦公民館 データ>
地権者:菅原昭子さん
建 物:木造1階建て延べ床面積100平方メートル
施工者:豊島建設株式会社
総工費:1815万円(土地造成・整備300万円/建設工事1515万円)
 資金内訳:大船渡市教育委員会:500万円、
      NPO法人国境なき子どもたち・JTIファンデーション:500万円
      公民館自主財源 815万円 
 その他備品寄付:NPO法人国境なき子どもたちより、座布団50枚、座卓20卓、カーペットなど。 


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