末崎の昔を後世に伝える語り部

「末崎の風土散策」連載者 佐々木聖雄さん とは

末崎の風土散策 館報まっさき2012年7月号から「末崎町風土記」を連載されている郷土研究家の佐々木聖雄(ささき まさお)さんはどんな方なのか、「デジタル公民館まっさき」として取り上げてみたいと思い、近藤館長、岩脇主査にお願いして、1月13日面談させていただいた。この場を借りて、佐々木先生のプロフィールと市井の郷土研究者の立場からの関心事、今後の連載計画などについて、紹介する。 

 佐々木さんは1930年5月11日 末崎生まれ、現在82歳。「末崎の昔を語る会」顧問。高校卒業後岩手県庁職員となり地方局に配属された。主に財政畑を歩む。その後、県税務署、教育センター勤務を経て文化財の修理や埋蔵物の調査などにも関わる教育委員会に配属され、郷土の歴史や文化財と接点を持つ。定年退職後は末崎地区で3年間公民館主事を務める。郷土史に関心を持つようになったのは60歳を過ぎてからで「赤崎の昔を語る会」に参加。この流れを受けて平成7年頃「末崎の昔を語る会」が発足。事務局を担当。3年後会長となる。同会は年6回の講座活動を続けてきており、現在、会員は約60人。

佐々木聖雄さん 自分の活動については「末崎の昔がどうだったのか、昔あったものが今どうなっているかなどを散策して記録を残し、後世に伝えること」という信念を持つ。現在の関心事は狛犬。「狛犬も神社の系統、地域によって形態にさまざまなものがあり、性別もある」ということで、改めて探索し、資料を当たり、末崎や近隣のいろいろな狛犬に出会うことを楽しみにしている。なお、「末崎の風土散策」の連載はまだ40~50個分にあたるテーマが懐にあるので、少なくてもあと3年は書き続けたいとのこと。
      (文 丸山 修)

<連載経過&予定>
第1回「末崎と大船渡の村境」2012年7月
第2回「船河原川」2012年8月
第3回「垂氷山等の入合論山事件」2012年9月
第4回「見返りの松」2012年10月
第5回「末崎に甕石あり」2012年11月
第6回「縛られ地蔵」2012年12月
第7回「元禄の頃の製塩について」2013年1月
第8回「細浦湾の埋め立て工事」2013年2月(予定)
第9回「啄木の辿った末崎道」2013年3 月(予定)
第10回「恵比寿浜心字池」2013年4月(予定)

<分担執筆並びに関連出版物>
「末崎村史」「おおふなと昔語り 七つの郷」「末崎の郷土史」

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末崎の昔を後世に伝える語り部” への2件のコメント

  1. 身近なところに、言い伝えや物語が潜んでいるなんてワクワクしますね。
    1月20号館報まっさき掲載の「太鬼の神様」の石碑の文字が朱色なのが珍しいと思いました。もしかして、赤鬼だったかも・・・

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