ハネウェル「居場所ハウス」
3.11オープンに向け地鎮祭


運営団体「居場所創造プロジェクト」代表には近藤館長が就任

 10月22日発行の館報まっさき10月号で紹介されていたハネウェル「居場所ハウス」(末崎町字平林地内)の地鎮祭が10月24日に行われた。同施設は2013年3月11日のオープンをめざしており、建設資金3200万円は米国のハネウェル社が提供。運営は地元の社会福祉法人や地域住民らがNPOを設立して行う計画。理事長には末崎地区公民館長の近藤 均氏が就任する。
 近藤館長、地鎮祭の司会進行を担当した熊谷君子さん(社会福祉法人典人会)、10月25日付け東海新報等によると、米国企業のハネウエル社東日本大震災被災地支援金は同社の社会貢献部門ハネウエル・ホームタウン・ソリューションズが運用する「ハネウェル・ヒューマニタリアン救済基金」の一環で活用されるもので、マイレージを利用した被災地支援活動に取り組んでいる米国の非営利人道組織オペレーションUSA等との協働プロジェクト。
 地鎮祭には大船渡市長の戸田公明さん、ハネウェル・ホームタウンソ・リューションズのトーマス・バックマスター代表、オペレーションUSAのリチャード・ウォルデン代表、ワシントンDC在住日本人で非営利組織「ibasyo」代表Emi Kiyota(清田英壬)さん、建築設計を担当した北海道大学建築計画学研究室教授の森 傑さん、施設の企画・運営を担当する居場所創造プロジェクト(11月15日NPO法人設立申請書提出)の近藤 均さん(末崎町地区公民館長)、内出幸美さん(社会福祉法人典人会)、熊谷君子さん(社会福祉法人典人会)、地域住民らが多数参集して行われた。
 近藤館長は「高齢者の憩いの場、世代交流の施設を日本でただ1カ所。ここ末崎町につくってくれる、というお話を聞いた時は本当にびっくりしました。住民参加のワークショップを重ね、来年3月11日のオープンに向けて住民の声を反映した居場所づくりを進めたい」旨あいさつ。なお「建設地近くの民有地には56世帯が入居する県営公営住宅、12世帯が入居する市営公営住宅、高齢者も多い約30世帯が住宅移転が決定しており、合計100世帯余り整備される」とのことで、住民たちの憩いと交流の場としては格好の位置にある。
 Emi Kiyotaさんや居場所創造プロジェクトでは、「ハネウェル居場所ハウス」をIbasyoカフェの基本理念を導入していていくこととし、一般的に「働く人は元気な人、若い人」「高齢者は支援される人」といった社会通念があるが、高齢者でも障害者でも働いている人はいるうえ、何か役に立ちたい高齢者もいるわけで、Ibasyoカフェは「従来の高齢者介護イコール“高齢者の面倒を看る”といった介護に対する考え方を変え、今後増え続ける高齢者と、子どもから大人まで、健常者から障害者まで、様々な地域住民が共生していく、という視点に立っている。キャッチフレーズ的には「地元高齢者が主体となった地元住民の多世代交流施設」「古民家を利用したおしゃれなカフェ」「美味しい飲み物と手作りの味が楽しめる有料カフェ」「自宅から出て立ち寄る“出先目的地”」などがうたわれており、今後の住民ワークショップ等を通じて具体化する計画。
(文 丸山 修)

参考資料
・10月25日発行 東海新報 
・居場所創造プロジェクトフェ-スブック
http://www.facebook.com/pages/居場所創造プロジェクト/403920813009286
・Ustream「居場所ハウス地鎮祭」
http://www.ustream.tv/recorded/26392311
・Ustream「居場所ハウス」地鎮祭後 プレスカンファレンス」

http://www.ustream.tv/recorded/26396111


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です